|
|
|||
| トップページ 》 センスアップアカデミー 》雅楽師|小嶺 剛 vol.2 |
|
日々雅楽に向き合う心の姿勢「雅楽とは」
雅楽って聞いて、ちゃんと「ががく」って言える方は実は京の雅やかさが残る太宰府 の地元の中にも少ないのです。 「がらく」って答える方が実に多い。みなさん、読めましたでしょうか^^文字通 り 雅を楽しむことです。 イメージからか、神社の音楽とか、結婚式で聞いたことがあるとか、大方の反応はそ んな感じ。 一番ポピュラーな雅楽の古典曲は「越殿楽(越天楽)」。福岡県民には馴染み深い、 「黒田節」のルーツとなっている曲です。 越殿楽が室町時代に筑前今様になり、後に黒田節に変わりました。 雅楽は日本列島古来の歌舞と、5世紀から9世紀にかけて徐々に伝来した大陸や朝鮮 半島の歌舞を源流に、平安時代に大成しました。今日の歌舞は、一般的に次のように 分類されます。 1、舞楽・・・左舞(唐楽)・右舞(高麗楽) 2、管弦 3、歌物(催馬楽、朗詠) 4、国風歌舞(くにぶりのうたまい) 平安時代の宮廷貴族にとって、詩歌管弦(漢詩・和歌・管弦)は貴族社会を生きるう えで欠くことのできないたしなみでした。太宰府天満宮の菅原道真公はご存知の通 り、詩歌や書に秀でていらっしゃいました。雅楽との関わりにおきましては、笏(お じゃる丸が持っているあの板です)を2つに割った笏拍子という楽器をされていたよ うです。宝物殿には道真公ゆかりの龍笛が展示されています。 最近では元宮内庁楽師の東儀秀樹さんが、古典楽器「ひちりき」を用い、中国の民族 楽器奏者とコラボレーションをされるなど、雅楽がより身近なものになりました。私 も太宰府よりよりというシンセサイザーと龍笛のオリジナル曲を昨年つくりました。 廉価な楽器や、教室も増えました。八百万の神々、森羅万象に祈りを捧げる皇室の祭 儀式で奏でられる雅楽の音色は自然の中でこそ、その本来の響きが発揮されます。最 初は下丹田に意識を集中し、腹式呼吸のお稽古。そして「唱歌(しょうが)」のお稽 古に入ります。いわゆる学校唱歌ではなく、イロハニホヘトで書かれている古典譜に 旋律を乗せて唄います。この唱歌が大切で、笛を吹く前に大切な基礎練習なのです。 遣唐使の最多航路でもあった博多港。博多湾を眺めながらお稽古をしていると、大陸 から多くの文化を持ち帰ってくださった先人に感謝する気持ちが溢れ出てきます。雅 楽を伝えた中国や朝鮮半島には雅楽は残されていません。戦乱で文化の継承はされな かったのです。 雅楽は日本が海洋国家であり、他国に侵略されたことがなく皇室の庇護の下大切に守 られてきました。世界には様々な王室がありますが、日本のように万世一系の王族は 他に例がありません。西洋の皇室と言っても数百年程度のものであり、大富豪が王族 になったケースがほとんど。天皇を辿ると神話の世界へと繋がります。これは本当に かけがえの無い日本の宝です。そして今日の私たちが雅楽と関わることができるの は、宮廷内で雅楽を40代・50代と世襲で継承してくださった先人のおかげです。 元寇で日本がモンゴルに支配されていれば、おそらく大陸同様に雅楽は残っていな かったでしょう。侵略に徹底抗戦した鎌倉武士の活躍に感謝し、今日も小戸の海を眺 めながらお稽古に励んでいます。
2006年3月ワンナインサウンドプロデュースさんより、 オリジナル曲「太宰府より」のCDを発表。 大宰府連雅会HP http://www.rengakai.net/
|
|||||||||||||||||||
|
|
![]()
会社概要 | 本誌資料PDFダウンロード | プライバシーポリシー |
お問い合せMail
Copyright(c) 2006-2007 La PORTE All rights reserved.
掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます。