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日々雅楽に向き合う心の姿勢「ベビーサイン」
ベビーサインという本を義母が買ってくれました。 赤ちゃんのしぐさは、まだ言葉を話せないためのジェスチャーであるというもの。まだ3ヶ月目の娘のしぐさで、自分なりに気付いたことがあります。 まずはオムツのとき。特に大をした後は気持ちが悪いからでしょうか、自分の顔に手をもっていったり、自分の顔をかいたりして教えてくれます。オムツを脱がせておしりを乾かしてあげるときは、天使のような微笑を浮かべてまるで「ありがとう」って言ってくれているみたい。 また、あぐらをかいた膝の上に娘を寝かせて食事や仕事をしていて気付いたら私の顔をじっと見ていることがあります。黒目の焦点をしっかり合わせて微笑むと娘もこれまた涙がでるくらいとびっきりの笑顔をくれます。 お腹が空いている時は、いくらあやしてあげても、抱っこの方法を替えても、語りかけてもダメだから家内の出番。こうなると父親の無力さを感じずにはいられません。母乳しか飲まない娘。哺乳瓶では一切飲まない。家内を一人でお買いものさせてあげたり、教室の時は何とか一人で見れるようNUKに替えてみましたが飲んでくれるかな。だいたい私がオムツや哺乳瓶の乳首をどれにしようか店員に相談したりしながら買い物しています。マメでしょ(笑)子育てが趣味なもんで☆ 最近、娘は「ごー、ごー、ごー」と声をだしてとっても話しをしたい感じ。私は名前がごう、ですから何だか死んだばあちゃんが生まれ変わって、この子がばあちゃんの魂を受け継いでん会いにきてくれたんだ!なんて勝手に興奮して感涙(笑) また、昨日は小戸公園でお稽古をしていて自分の笛の音に感極まって涙が止まらなくなりました。森の中で吹いたのですが、その時は死んだ父を感じました。父を呼んでしまったというか、いつもそばで見守ってくれているのでしょう。「ありがとう」という思いだけがあふれ出します。これは幼い頃から度々経験している不思議な現象です。 さて、昨年までの雅楽の独学方法と違うのは、人を対象とせず自然や神を対象として心から笛を吹けていること。そもそも雅楽は1300年も前から宮廷内でご神事・祭儀式で神に捧げられてきた神曲ですから、あるべき姿に少しずつ心が近づいてきたのかもしれません。日々成長。 私は専門が龍笛なので、笙やひちりきなどの楽器の音色を感じながらとても神経を研ぎ澄ませながら演奏します。指揮者もいませんし楽器も極めてシンプルですし、構造が原始的で音程が極めて不安定のため、その時その時の精神状態がもろに音色に表れます。龍笛は天地をつなぐ龍の鳴き声、ひちりきは大地の音色、人の声、笙は天から差し込む光の音を表現し、天・地・空の響きは小宇宙を体現する響きなのです。 つまり私は四六時中、宇宙の響きに浴しながら感性を研ぎ澄ませることが出来るわけです。そうなると、死んだばあちゃんや、父親、また新生児の娘の「想い」が自然と分かるのも不思議ではありません。自然からの、また神様からのメッセージがこの雅楽には凝縮されています。 私が龍笛、家内がひちりき、娘が笙。家族で雅楽をするともう神様は愉快で嬉しくて仕方が無いでしょう。なぜ人間というものが生まれたのか分かりませんが、家族で殺しあう姿を見るより、仲良く楽しく毎日を生きてくれた方が、神様も人間に命を与えた甲斐があるというものでしょう。 私は代々大宰府の神道の家に生を受けました。家柄神様と私をつないでくれ、連綿とした命の流れをつないでくれたからこそ、龍笛の「つなぎ」の本質的な意味が理解できるのだと思います。 ご先祖に対する感謝の心無くして、雅楽の本質的な意味は理解できないかもしれません。また、山海や太陽、風や草花、小鳥のさえずり、夏の匂いに。あらゆるものに感謝しながら、最高の演奏でお礼を差し上げる。 そうすることで、神や自然と対話が成立します。 私たち親と娘との世界も同じ。清らかな心のままで大きな宇宙の力を感じながらすくすく育ってね。私は父が亡くなってようやくバトンを受け継いだ気がします。自分の足でしっかり立ち、自分の頭で考え、誰にも左右されない信念を抱き、大きな夢をもって娘も生きてほしい。 ベビーサイン。しっかりと感じて受け止めながらながら大切に育てます。では、今日も小戸公園にお稽古に行ってきます。
2006年3月ワンナインサウンドプロデュースさんより、 オリジナル曲「太宰府より」のCDを発表。 大宰府連雅会HP http://www.rengakai.net/
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