|
 |
フードアナリスト|田崎 日加理 vol.4
〜コナコーヒーの魅力〜
■プロフィール
●田崎 日加理(たさき ひかり)33歳
仕事:フリーアナウンサー(関東ほか、九州ではKBCラジオ「ドクターコパの黄金の扉」毎週月曜19:30〜22:00のアシスタントを担当中。)
肩書き:フードアナリスト
1974年長崎市生まれ。1997年東京学芸大学教育学部卒業。子供の頃から大の食いしん坊で、大学では「俳諧における食物考」を卒論テーマに選び、芭蕉、一茶、蕪村の食物にまつわる句を考察。1997年九州朝日放送株式会社アナウンス部入社。KBCテレビ「きままにLB」、「アサデス。九州 ・山口」では美味しいものを求め走り回り、「ニュースピア630」でも“食育”の取材を通し子供の頃からの食の大切さを痛感。2006年KBC退社後は北京に留学。大学の授業と中国各地の美味しいものを食べ歩きながら中国語を学びつつ、大学や予備校で日本文化の講師を務める。2007年より東京にてフリーで仕事を再開し、食の分野を追及すべくフードアナリストとなる。
|
|
 ほろ苦く独特の濃厚な香ばしい香り、パッケージの封を開いた途端ふっとハワイに心が飛んでしまう感覚がたまらないコナコーヒー。 ここ数年ホノルルマラソンに参加していることもあり、毎年12月が近づくと走るぞという気分を盛り上げるためにコナコーヒーを買いに行きます。走る前にしっかりカフェインを摂取して脂肪燃焼効果に期待しつつ、真夏の太陽を思い浮かべながら体も心もぽかぽかでいざ寒空の下へ。
さてハワイ土産の定番としても知られているこのコナコーヒー、実はとても貴重なものということをご存知でしょうか。
コナコーヒーの故郷は、ハワイ島のコナ空港から車で20分、標高2千メートルのフアアライ山の中腹にあります。目の前は真っ青な海、色とりどりの南国の花々や果物に囲まれた中に600近くのコーヒー農園が点在しています。実はこのコナコーヒー、100パーセントと呼べるものはハワイ州の中のハワイ島にあるコナ地区の標高500メートルから800メートル、南北40キロほどの間で採れたものだけなのです。 1825年にオアフ島の統治者ボギによってブラジルからホノルルに持ち込まれたコーヒーの木は、ハワイ島へ運ばれ移民してきた日本人が生活の糧にと栽培し始めました。ごつごつとした真っ黒な溶岩の大地を耕し土を盛って苗木を植え、収穫は全て手作業のため苦労の連続。しかし適度な雨量に水はけの良い大地、昼夜の寒暖差が大きいという環境はコーヒー栽培に非常に適していたため、丁寧に作られた質の高いコーヒーは徐々に世界に知れ渡っていったのです。
もちろん今でも赤く色づいた実だけを一つ一つ手摘みしています。というのも同じ一本の枝でも実が赤く色づく時期が2〜3ヶ月ほど違い、機械で一度に収穫すると品質にばらつきが出てしまうのです。そのためコーヒーの木は人の手の届く高さに剪定され、一本の木から採れる量はわずか50杯分ほど。私も先日農園にお邪魔する機会があり初めて知ったのですが、豆の大きさや熟成度が一定なものを丁寧に収穫することでムラがなく雑味のないすっきりとした香ばしさに仕上がるという訳なのです。
コナコーヒー100%の中でも一番ランクの高いエクストラファンシーをその場で焙煎させてもらい、持ち帰ってちょうど中のガスが抜けてベストな状態になる3日目に封を開けお湯をそっと注ぐと ・ ・ ・その香りの高さに思わず目を閉じてうっとり。味はコクがしっかりあるのに後味は軽やか。コナコーヒーの味は、英語で『ACID』=すっきり感のある酸味と表現されるそうですが、私自身コーヒーの酸味はあまり好きではないけれど、この後味の軽快さは新鮮さからくる酸味を伴っていて今まで飲んだコーヒーの中で最も忘れられない美味しさでした。 一粒一粒丁寧に作られたコナコーヒー。どんなにいい豆も鮮度が命。希少なため日本では手に入りにくいのですが、飲むときには新鮮な豆を新鮮なうちに丁寧に淹れてみてください。南国の香りが慌しい日々から一瞬ハワイの楽園へと連れて行ってくれますよ。
Infomation
|
フードアナリストとは?
レストランや料理飲食店を格付けする知識と素養を持ち、食・食空間を評価・分析する専門家。レストランや料理飲食店を料理の評価だけでなく、サービス、安全性、雰囲気を総合的に評価して格付けします。幅広い知識を身につけたフードアナリストには、食に関する様々な分野での活躍が期待されています。 |
詳細は…日本フードアナリスト協会
http://www.foodanalyst.jp/ |
|
|