オンナのカラダ
Vol.6 卵巣の病気
卵巣がんはサイレントキラー。自覚症状がないまま体を蝕む病気です。
卵巣は最も様々な腫瘍ができる臓器です。なのに早期発見が難しいのも事実。
最後に卵巣の検診を受けたのはいつですか?
卵巣がんのリスクを高める少子化と高齢出産の増加
「正しく繰り返される排卵が、卵巣がんの一因です」―こう聞くと多くの方は驚かれることでしょう。女性の体に必要な排卵が、腫瘍、特に卵巣がんの危険因子になるなんて…。でも、「絶え間ない排卵説」では、成熟した卵子が卵巣表面を破って排卵される際に傷ができ、その傷が治ってはまた次の排卵で傷つく―という繰り返しが細胞の異常増殖につながって、がん化の方向へ進むと説明されています。この考え方に基づけば、妊娠・出産、授乳による排卵の中断は卵巣がんのリスクを幾分低いものにするでしょう。けれども近年は、少子化や高齢出産の増加によって、女性の体は以前より多くの排卵を行う状況になってきました。しかも、腫瘍がある程度大きくなった段階で腹部が張ったように感じられること以外は自覚症状がないまま体を蝕むことから、卵巣がんは「サイレントキラー(静かな殺し屋)」と呼ばれているのです。
年に一度は忘れずにエコー検査と内診を
もっとも、卵巣の腫瘍は約9割が良性なので、他の臓器ほどがんの心配はありません。ただし、良性であっても将来的に悪性化する可能性があるため、摘出手術を行うことが治療の原則です。もちろん悪性の腫瘍でも、早期に発見できれば、体への負担や生命の危険が小さくて済むのですが、初期の段階では自覚症状がないうえ、内診への抵抗感や忙しさが理由となって、手遅れになってしまうケースが少なくないのも事実。それだけに、以前よりリスクが高くなった今、やはり検診は欠かせません。「年齢を問わず、年に一度は必ずエコー検査と内診を受けて欲しい」と専門医は語ります。性交渉によるクラミジアや淋菌の感染が原因のほとんどである卵管炎や卵巣炎といった「炎症」とは違い、腫瘍は誰にでも罹る可能性がある病気なのですから、定期的な卵巣チェックは女性の健やかな人生にとって必須といえるでしょう。
ダイエットやストレスが機能不全増加の原因に
ところで、卵巣の病気は、前述した「腫瘍」と「炎症」、そして「機能不全」の3つに大別されています。「機能不全」は、無理なダイエットやストレスによって女性ホルモンの分泌を促す脳からの働きかけが弱くなってしまうことが主な原因で、卵巣自体には問題がないため直接的な治療は難しいもの。ダイエットが原因の場合、体重を戻しても、排卵が起きない、生理周期が狂うといった状態がすぐに治るわけではなく、そのまま閉経後と同じように女性ホルモンが不足している状態が続くと骨が脆くなったり、年齢に相応しい女性らしさを損なうことにもなりかねません。また、子どもを望むなら、早い時期に受診することが大切です。
複雑な女性の体はとかく調子を乱しがち。気になることがあったらためらわず、メンタルな問題も視野に入れて総合的な判断ができる医師に相談してみましょう。
| ナビゲーター:フリーライター 宝玲(パオリン) 医療関係および各種生活情報を中心に、雑誌等の企画・取材・ライティングを担当。女性の視点から、生活の中で遭遇する様々な課題や気になる話題に取り組んでいる。 |
![]() |
Vol.8 歯列矯正フリーライター 宝玲(パオリン)歯列矯正に遅すぎることはありません。何歳からでも始められます。いろいろなことが始まる4月は自分を変えるチャンスかも。口元が気になる方は歯列矯正を検討してみてはいかがです?… |
![]() |
Vol.7 頭痛フリーライター 宝玲(パオリン)市販薬の多用は頭痛を悪化させることも。早期に正しい治療を受けましょう。「頭痛が年々ひどくなる」という方は市販薬によるリバウンド現象かもしれません。一度専門医に診てもらってはいかがです?… |
![]() |
Vol.6 卵巣の病気フリーライター 宝玲(パオリン)卵巣がんはサイレントキラー。自覚症状がないまま体を蝕む病気です。卵巣は最も様々な腫瘍ができる臓器です。なのに早期発見が難しいのも事実。最後に卵巣の検診を受けたのは… |
![]() |
Vol.5 乾燥肌フリーライター 宝玲(パオリン)季節に対する肌の適応力は4週間遅れ。早め早めの対策が大切です。寒さが日増しに厳しくなる今日この頃、「肌が痒くて…」という声が増えています。あなたの保湿対策は万全ですか?… |
![]() |
Vol.4 乳がんフリーライター 宝玲(パオリン)2年に1度は乳がん検診を。おっぱいと命を守るのは、自分自身です。欧米で乳がんによる死亡率が減少する一方、日本では、命を失う人が急増しています。あなたはちゃんと検診を受けていますか?… |
![]() |
Vol.3 骨粗しょう症フリーライター 宝玲(パオリン)健やかな高齢期を送るために今日から骨密度の維持に努めましょう。骨折を原因に寝たきりになるお年寄りが増えています。その背景にあるのは、「骨粗しょう症」。若いうちから気をつけたい骨の障害です。… |
![]() |
Vol.2 鬱病フリーライター 宝玲(パオリン)我慢して受診を先送りするのは禁物。鬱病は適切な治療を受ければ治ります。ようやく爽やかな風が吹き、物思う季節になりました。ただし、ネガティブシンキングでは困ります。あたなのココロは、今日も健やかですか?… |
![]() |
Vol.1 外反母趾フリーライター 宝玲(パオリン)ハイヒールは親指が変形する原因に。正しい靴選びと足指体操が大切です。どんなにお洒落な靴でも足が痛くては気持ちが弾みません。また、先々深刻な状況になることも。まずは親指をチェックしてみましょう。… |
ウェブマガジン コンテンツ一覧



















