おとなごころ
Vol.2 真空管プレーヤーキット
手製の醍醐味が、オヤジの浪漫時間。

年甲斐も無く夢中になっていることがある。少々見えづらくなった目で、必死に細かな部品を差し込む姿を背後から笑う声も聞こえないほどに。5?6時間ほどで自分の分身、「真空管プレーヤー」が出来上がるその達成感のために…。
「真空管」?。そのレトロな響きに惹かれ、それが自分の手で作れるというところが、私の心を鷲掴みにした。「手先がとっても器用」。小学生の頃、褒められた記憶が甦る。はんだを片手に部品を一つずつ組み立てるキット商品なのだが、精密機器であるCDユニットは組立済みなので、多少、不器用な点があっても支障はない。わずかに音源がひずんでも、そこはご愛嬌というわけだ。
最近の若者は音源を自分で作るというが、プレーヤーを作りはすまい。そう、存分な時間を掛け、それを愉しむゆとり時間を過ごすことこそ、「大人の浪漫」なのだ。
そんなことを想いながら、今夜もお気に入りの一杯を片手に、真空管に薄ぼんやりとした灯をともす。
取材協力/株式会社イーケイジャパン
文 音無ひびき
|

おとなごころ 記事一覧
 |
|
「鉛筆をナイフで削りたい」そんな衝動に駆られたのは、先日行なわれた小学校の同窓会でのことだった。たくさんの昔話のなかで、一際盛り上がったのが、”鉛筆削りブーム“の話。… |
 |
|
まず、軽く目を閉じる。鼻からカラダ一杯にその香りを吸い込む。そして、ん?なんと旨い香りがすることか…と唸る。珈琲を淹れるたび、この一連の作業が一種、儀式のように… |
 |
|
最近、地球環境を考えようという風が吹き始めた。恥ずかしながら小生も地球へのご恩返しを今のうちにしておきたいと素直に思うところもあって、まず購入したのが携帯用”マイ箸“。… |
 |
|
春の陽気が少しずつ夏へと変わる頃?。年配の女性が、着物の袂からスッと扇子を出して、風を送ったとき、妙になつかしさを感じた。扇子の歴史は古く、平安時代に京で創始された… |
 |
|
とあるバーで、カウンターの隣からシガーの馨しい香りが届いた。するすると好奇心が吸い寄せられる。「一本どうです?」シガーマネージャーに手ほどきを受けつつ火をつけた。… |
 |
|
「たかがミニカー」とは誰が言ったか?。軽い気持ちでミニカーギャラリーに足を運んだが威風堂々と並ぶミニカーを見て、思わず感嘆の奇声を上げそうになった。「サイズが違うだ… |
 |
|
今や老若男女が愉しむ釣り。より快適に手軽にと、その世界も近代化が進んでいるらしい。だがあえて、手間がかかる「にくいやつ」を使う愉しみがある。魚の動きだけでなく… |
 |
|
年甲斐も無く夢中になっていることがある。少々見えづらくなった目で、必死に細かな部品を差し込む姿を背後から笑う声も聞こえないほどに。5?6時間ほどで自分の分身、「真… |
 |
|
ここ数年、欠かさず続けている習慣がある。それは、週末の夜夫婦で愉しむ、晩酌。といっても、ジョッキにビール、というやつではなく(それは平日の愉しみにとっておく)、… |
ウェブマガジン コンテンツ一覧