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Vol.5 モンドセレクション

不景気の中でも受賞効果は抜群。
売り上げアップや販路拡大にモンドセレクションが一役買っています。

50年近い歴史を持つ賞に、ここ数年は大手メーカーも注目。
その運営を行う組織とは?評価の基準とは?


ブリュッセルに構える本部の実態はベールの中に
 CMで「モンドセレクション最高金賞受賞!」というフレーズを頻繁に耳にするようになりました。けれども、どのような賞なのかは案外知られていないのではないでしょうか。また、近頃は受賞商品が増えたことから、「へぇ、これも」と、やや訴求効果が薄れたようにも感じます。

 そこで、モンドセレクションについて調べてみると、設立は1961年。本部はベルギーのブリュッセルにあり、ホームページには「独立系国際機関として政府の主導により設立」と書かれています。ただし、政府との資本関係はない様子。一般企業として、世界各地にある優れた市販商品の評価、品質向上を目的に毎年審査が行われています。

 その審査は、「味覚」「衛生」「パッケージに記載されている成分などが正しいか」「原材料」などの項目ごとに、それぞれの分野で活躍する、確かな専門知識と高い能力を持つスペシャリストが行うとのことですが、明らかになっていない組織の実態と同様に、具体的な審査方法や評価基準はベールに包まれたまま。受賞商品リストを見てみると、なめ茸茶漬けや豆腐よう、マロニーなど、日本にしかないと思われる食品もあり、その良し悪しを海外の審査員が判断できるのだろうかと疑問も湧いてきます。また、「製法も包装も変えていないのに、年によって格付けが上下する」という声も。とはいえ、出品企業の間では、毎年出品は七千品目を超えているというのが定説。企業にとって手にしたい賞であることは間違いないようです。

日本は出品数で第一位。約5割を占めています。
 ところで、出品数の多さもさることながら、驚きなのはその大半が日本からの出品という事実です。〇八年の出品数を国別で見ると、日本が約五割を占め、その大半が何らかの賞を獲得しているのです。

こう書くと「最高金賞は一つじゃないの?」と不思議に思う方もいらっしゃるでしょうが、そのわけは、モンドセレクションが採用している“絶対評価”。つまり、相対評価でチャンピオンを決めるのではなく、各賞の水準を満たした商品には全て賞が与えられるため、同じカテゴリでも複数の最高金賞が出るというわけです。では、受賞効果のほどはどうなのでしょう。

某紙によれば、「モンドセレクション最高金賞受賞=高品質で美味しい」というイメージを徹底的にPRした、サントリーの高級ビール「プレミアム・モルツ」の場合、連続受賞の3年間で販売数量が約16倍に拡大したとのこと。他にも売り上げが伸びたケースは数多く、中には「外国から問い合わせを受けて取引が始まった」「原材料費の高騰で値上げした際に離れていった顧客が戻って来てくれた」「不景気で活気がなかった地元が盛り上がった」という話もあるようです。

 組織の実態や審査方法に幾つかの「?」はあるものの、この賞の受賞が企業の前向きな取り組みの証であることは確か。お買い物の目安にしてみてはいかがでしょう。

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