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イマドキの社会学

Vol.6 AED

AED(自動体外式除細動器)は素早い処置が必要な心臓マヒの救世主。
ただし、操作はとても簡単です。

「あると安心。でも、できればAEDのお世話になりたくないし
操作する状況にもなりたくない」― などと言ってばかりはいられません。


年間2~3万もの人が病院外で心臓マヒに。
 街のあちこちでAEDを見かけるようになりました。AEDの一般使用が解禁になったのは約5年前。平成19年12月現在で福岡県下には全国10位の数、2,284台が設置され、毎年倍増に近い勢いで普及しています。
心臓マヒ(心室細動という致死的な不整脈)は一刻を争う疾患です。救急車や搬送先の病院で治療しても間に合わないことが多く、これまでに多くの命を救うことができずにきました。心室細動は、発作が起きてから1分経過するごとに約10%、助かる確率が減っていくと言われていますが、救急車が現場に到着するまでの時間は平均でおよそ6分。手をこまねいて救急車を待っていたのでは助かる確率がかなり低くなり、119番へ通報するまでに数分かかったとすれば、さらに深刻な状況になってしまうのです。でも、AEDがあれば状況は大きく変えられるもの。総務省消防庁では調査の結果、近くにいた人がAEDなどの応急処置をした場合としなかった場合では、生存率に1.4倍から1.5倍の開きがあると発表しています。
 日本では年間、交通事故による死者数の4~5倍にも当たる2万~3万人もの人が、病院外で突然の心臓マヒによって命を落としているのが現状。明日は我が身、あるいは家族や友人がAEDで救われるかもしれません。他人事と思わずに、もしもの時に備えて使い方を頭に入れておきましょう。

音声の指示に従えば大丈夫。周囲を協力して対応を
 倒れている人を発見し、声をかけても反応がなかったら、まずは119番に連絡を。呼吸をしていない場合は、近くの人にAEDを持ってきてもらうように頼み、AEDが来るまで心臓マッサージを休まずに行います。AEDが到着したら、後は音声が次にするべきことを指示してくれるので大丈夫。倒れている人の胸をはだけて音声の指示通りに電極パッドを貼り、機械の自動診断を待ってください。機械が電気ショックを必要と判断したら、「ボタンを押してください」という音声の指示が出ます。その必要がない場合はボタンを押しても電機は流れないので誤操作の心配はありません。
 なお、近年は子ども用のAEDパッドが認可され、子どもでも1歳以上なら使用が可能になりました。急な判断を求められる状況で、成人用と子ども用のどちらを使うか迷う場合は、成人用で対応するといいようです。また、使用されたことを示す信号が設置施設の防災センターに送られるタイプも登場。警備員が現場に急行し、対応することが可能になりました。
こうして機械が進歩する一方で、以前は1セットで100万円を越えていた価格が今では30万円程度になったと聞きます。今後はますます普及が進み、救命率の上昇にAEDが貢献することでしょう。とはいえ、突然発作を起こした人を前に落ち着いて対処するのは難しいかもしれません。様々な機関やメーカー、学校などで行われている講習会に参加して、「もしも」に備えておきたいものですね。

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