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「楽屋」という言葉に代表される舞台裏には、人々を引きつける何かがある。
華やかなステージの裏側ではいったい何が展開されているのだろう。
「裏」を知れば知るほど「表」への興味も深くなる。
本番を支える裏方の世界へ──エンターテインメントの愉しみを広げるために。
「九州に博多座あり」と称賛される理由の数々が
奥行き21・6mもある博多座の本舞台は、格調高いヒノキ舞台。ミュージカルを公演する場合などは、奥の床を高くして「開帳場(かいちょうば)」と呼ばれる傾斜舞台にすることもある。
歌舞伎に欠かせない本花道や脇花道が自在に設置できるのも大きな特徴だ。もちろん、本花道には幽霊や妖怪変化など非現実的な役の登退場に使用される「スッポン」もある。舞台面を四角く切った穴から人物や装置を上下に出し入れする「迫(せ)り」も5号まであり、床下の「奈落(ならく)」面から10m昇降する。
舞台中央の床を大きく円形に切った「盆」と呼ばれる舞台面に、装置を置いたままぐるっと回転させて場面を一瞬にして入れ替える「廻り舞台」や、舞台の左右でお囃子などを演奏する「大臣囲い」など、歌舞伎や能に欠かせない舞台機構が整っているのも博多座ならでは。ミュージカルの場合は客席と舞台の間にオーケストラピットが用意され、生演奏とともに演劇を愉しむことができる。
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あ舞台裏から連想される負のイメージは微塵もなく
舞台のアクティングエリア(演技する空間)と同寸法で天井も高く、本番同様の稽古ができる「リハーサル室」、浴室・トイレ付きの部屋からシャワー室完備の大部屋まで25室を備えた「楽屋」など、舞台裏の施設設備はまさに”至れり尽せり“。俳優・スタッフ用に用意された洗濯機と乾燥機も、有料の劇場が多い中で博多座は無料となっている。
舞台裏?と聞くと、とかくキツイ・危険・汚いの「3K」を連想してしまいがちだが、博多座の場合はその逆。同じ3Kでも「きれい」「快適」「画期的」といった言葉が当てはまる。

歌舞伎、ミュージカル、ストレートプレイ(台詞劇)、歌手公演など、多目的な劇場として平成11年6月に誕生した博多座。これまでの公演回数は100回を超え、来場者数も先月で450万人を突破した。12月には九州ではなかなか目にすることのできない「文楽」も登場する。人間国宝たちによる日本の伝統芸能に期待したい。
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DATA
【2007〜2008年 博多座ラインナップ】 11月/北島三郎特別公演上演中(28日まで)
12月/博多座「文楽」公演
1 月/「細雪」
2 月/二月花形歌舞伎
3月/舟木一夫特別公演
4月/スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」
5月/「放浪記」
6月/六月博多座大歌舞伎
7月/芸能生活45周年記念「小林幸子特別公演」
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