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九州国立博物館ガイド vol.5
「本願寺展 親鸞と仏教伝来の道」に寄せて vol.1
■プロフィール 九州国立博物館文化財課資料管理室長
伊藤信二(いとうしんじ)
文化庁で国宝・重要文化財の指定や修理業務にたずさわったのち、現職。専門は仏教工芸史。朝倉市杷木在住。 |
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本願寺(西本願寺)は、浄土真宗本願寺派の本山として、古今にわたるあつい信仰を集めてきました。九州国立博物館が9月22日(土)〜11月18日(日)に開催する特別展「本願寺展 親鸞と仏教伝来の道」は、この大遠忌をひかえての記念事業の一環として開催されるもので、数ある本願寺ゆかりの文化遺産と美の中から、約130件が一堂に会します。九州の地にあっては、本願寺の至宝を大規模にご紹介する、初めての展観ともなります。
親鸞聖人と歴代の門主の肖像・絵伝、浄土真宗の教義を体系的に記し、後々の布教に大きな役割を果たすこととなった聖典や消息などを通し、謹厳に信仰を追求した姿をしのんでいただく貴重な機会となりましょう。ここにご紹介する「親鸞聖人影像」(熊皮御影){しんらんしょうにんえいぞう「くまがわのごえい」}(奈良国立博物館)は、浄土真宗の開祖親鸞聖人のお姿(御影)を描いたもので、敷物が熊の毛のように見えることから、この別称があります。聖人が没してから約100年後の南北朝時代に描かれたと考えられていますが、太くつりあがった眉や厳しいまなざしは、親鸞聖人のイメージをよく写し捉えています。(展示期間 10/23〜11/18)
また本願寺には、長い歴史の中で数々の名宝が伝来してきました。中でも、国宝「本願寺本三十六人家集」は、奈良〜平安時代の著名な歌人36人、いわゆる三十六歌仙{かせん}の歌を記した冊子の一群で、平安時代後期(一部江戸時代を含む)の作になる、37冊がまとまって伝来しています。数のそろった三十六家集としては現存最古です。それだけではありません。王朝時代の美の限りを尽くした華麗な料紙の装飾と美しい書は、見事な調和を奏で、他の追随を許さぬまさに孤高の存在です。今回の展覧会ではこのうちから6冊を展示し、毎週ごとに異なった頁をご覧いただく予定です。
近代には、本願寺第22代門主であった大谷光瑞師が、インドから西域をへて日本に伝わった仏教の道をたずねて探検隊を組織しました。こうした西域探訪の成果は、その多くが龍谷大学の所蔵となり、現在もたゆまない研究が続けられています。これらの仏教文化資料と探検隊について、広く一般に理解を深める展示を行いたいと考えています。
九州国立博物館
親鸞聖人750回大遠忌記念
「本願寺展 親鸞と仏教伝来の道」
【会場】九州国立博物館 3階 特別展示室(福岡県太宰府市石坂4-7-2)
【会期】平成19年9月22日(土)〜11月18日(日)月曜休館(月曜日が祝日・休日の場合は開館、翌日休館) ただし、9月25日(火)は開館
【出品件数】132件(予定) うち国宝4件、重要文化財24件を含む
【開館時間】午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
【入場料】当日…一般1,300円 高大生1,000円
小中生600円 前売・団体 一般1,100円 高大生800円 小中生400円
【お問い合わせ】九州国立博物館
福岡県太宰府市石坂4‐7‐2
ハローダイヤル 050-5542-8600(午前7時〜午後11時) |
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